暗黒の太陽神ヴァスタール/Vasthal [現神/闇陣営/第一級神]

 現神世界の闇部分を支配している暗黒の王。
 ラウルバーシュ大陸では滅多に観測されることがない黒き太陽を司る。

 黄の太陽神アークリオンとは深い対立関係にあるが、光在る所に影があるようにどちらか一方だけが滅びることは無い存在と考えられる。
 ヴァスタールは闇の法衣を纏ったエルフの老王として描かれており、実際に古代エルフの神々である『緑の杜七柱』の一柱であった。
 しかしその頂点に位置するルリエンと対立、戦いに勝利してルリエンの下半身から闇エルフを作りだし勢力下に置くなど、暗黒の王に相応しき力を知らしめている。

 暗黒王の目的は旧大陸(三神戦争前)時代より続く闇世界の侵食であり、神骨の大陸(世界で一番大きな大陸)の半分を支配するに至っている。
 しかしラウルバーシュ大陸では光陣営の信仰力が大きく、浸食の拡大は滞っているのが現状である。


▽ヴァスタール神殿
 西方の闇大国ベルガラードの建国と時を同じくして、同地域のラヴァルタに総本山が建立される。
 だがマーズテリアやアークパリスの信徒が即座に包囲網を敷いたことにより、西方地域外ではヴァスタールの影響力が薄く、そのため先の二神の陣営とは激しい対立関係に陥っている。

 単に治安の悪い地域で広まったり、心ない蛮族が拠りどころとして信仰するといった事例が多く、信仰の主となる「闇勢力としての秩序を成立させる」という本来の目的から外れ、蛮行を正当化するために信仰を持ち出すといった傾向が強まっている。
 また信仰による制限も緩いため、魔術の追求のためだけに入信する魔術師も多く、研究の一環として独自の迷宮を築くこともあるという。

 亜人間族でも信者が多く、特に闇エルフの国家や集団では教義に忠実である。
 また、他信徒であった神官が権力闘争に敗れた後にヴァスタールの教えに染まり、辺境で独自勢力を作り上げるといった例も見られる。

 古神とは敵対関係であるものの、古神の使徒という束縛から解放されて独自の文化を形成した悪魔族との縁は深く、デヴィルズゲート(悪魔門)を含め異界を制御する技術に長けている。
 暴走した悪魔門を光陣営の要請によって封じた噂があるほど優秀と評価されている。
▽ヴァスタール主情報
 等級 :現神闇系 第一級神
 称号 :暗黒の太陽神、暗黒神、闇法王
 色 :黒と翠玉(エメラルド)
 動物 :馬、下級悪魔
 物品 :剣、翠玉の宝飾
 本拠 :ラヴァルタ(大陸西方)
 友好 :アーライナ/ルディルフィ/アルタヌー/グ・レドー/ジェルグナ他


▽幻燐の姫将軍2
 リウイがメンフィル国王を倒し新王として立った時、カルッシャを始めカルッシャ同盟諸国はメンフィルの交易を止めるという「大封鎖」政策へと出たが、ヴァスタール神殿がメンフィル王国の支持を表明したことにより大封鎖は崩壊してしまう。
 これはヴァスタール神殿の影響力が魔族領域や未開領域を通じて、大陸で15%ほどしかない人間領域の限界を示したとも言われている。

※現在、試作運用中。配置や文章の変更が行われる可能性があります。                    

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